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事務長の湯沸室

接着剤のこと

・接着剤のこと
 一昨昨年(さきおととし、と読みます)まで医師会病院で施設管理をやってました。そこでよくあった遣り取りがコレです。
職員イ:アロンアルファ(瞬間接着剤の商品名)ありますか?冷蔵庫のハンドルが取れちゃって
  私:それ付きませんよ
職員ロ:アロンアルファありますか?洗浄機のカバー割れちゃって
  私:(…)
職員ハ:あのお~アロンアルファありますか?
  私:付かないヨ、きっと!
(↑ハラスメントではありません)このくだり件は・・次々回で回収するとして(おい!)、接着の話しからです。
 「同種または異種物性の接触界面が接着剤によって結合した状態」が接着の定義です。もっとも接着の原理の定説は、未だに「ない」のです(飛行機が飛ぶ原理、と同様によく判ってないけど結果として、結合している、飛んでいる、ということです)。
 接着は、投錨効果・吸着説(化学的・物理的)の三つに大別されます。投錨効果は、木片や紙等の接着に例えられます。表面が一見スベスベでも小さな孔や凸凹があって、その隙間に接着剤が入り込み固まって結合します。でもガラスや金属では、接着(原理)は成立しません(孔はありますが、接着剤の分子が大きすぎて入り込めません)。
 つぎです、二つの物性を接着剤でくっつけた際に、物性と接着剤が化学的反応で結合することを化学的吸着といいます。身近ではプラモデル(プラスチック→でました!伏線ですよ)がスチロール系溶剤(接着剤)で表面が溶けて固まり(溶剤は蒸発)結合するアレです。この場合、溶剤で活性するものの、通常の接着剤は不活性が多いので説明が満足しません。
 三つ目は次回。物理的吸着は、明日のこころだぁ!
第2回はここまで(ww)。礼!(25/05/2023)

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